ここんとこ、諸事情からシオラン(ウィキペディア)の著作に随分目を通していた(読んだというのは憚られる感じだが)。『思想の黄昏』、『実存の誘惑』、『時間への失墜』、『悪しき造物主』、『生誕の災厄』、そして本書。なんでも「バルカンのパスカル」なんて異名もあったそうだ。生まれはルーマニアで、最終的にはパリに住み、はじめは母国語で、のちにはフランス語で文章をものしていた。 ざっと目を通したところ、対俺との相性的に長めの評論だか思索だかは全滅。何を言ってるのだかほとんど分からず、たまに分かった部分については「中二病?」というフレーズが浮かぶ。割と読めたのはアフォリズムの部分(もっとも、三分の一くらいしか乗れない気もしたが)。どれかの訳者あとがきで、訳者が本を床にたたきつけただか、壁に叩きつけただか書いていたのもむべなるかなと思う。 書いてあることの三分の一は「死ぬのがいちばん」みたいな主張であり、三
La chair est triste, hélas! et je n'ai pas lu tous les livres. そうそう、こんなの筆写したよ ほぼ写経かんかくだよ… 『告白と呪詛』 エミール・シオラン(訳/出口裕弘) 紀伊國屋書店 [ Aveux et Anathèmes / Émile Michel Cioran ] 存在の縁辺で 切断 幻滅の魔 瞬間と向きあう 激情 忌わしき明察 80歳代も近くなったシオランが,みずからの老い,そして死に向きあいつつ著わしたこの本が,彼の最後の作品となった。皮肉と毒舌に満ちた断章の連続はあいかわらずだが,ここには暗さ,激しさよりもむしろ,人間の最も暗く醜い部分をも軽やかに嘲笑う枯れたユーモアが漂っている。 入魂の名訳でおくる「シオランの到達点」 ≪KinokuniyaBookWebより無断転載≫ 宗教者たちは、なにがしか呵責を覚え赦し
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