4年前にミシェル・オバマが初の黒人ファーストレディーになることが決まったとき、多くのアフリカ系アメリカ人は変化を期待した。 長身でハーバード大学法科大学院卒、良き妻にして2人の娘の母──。ミシェルには無視できない品格と魅力と知性がある。彼女が黒人社会の例外ではなく手本であることに、世間はいずれ気付く。あらゆる人種の女性が雑誌の表紙を飾り、映画からは黒人女性のステレオタイプが消える。「怒れる黒人女性」というレッテルとも永遠にさよならだ──と。 残念ながら期待は裏切られた。ジャーナリストのジョディ・カンターは最近出版した「暴露本」で、ミシェルと大統領側近の衝突の多さを指摘。結果的に、黒人女性に対する偏見の根強さを浮き彫りにした。 「バーバラ・ブッシュ以上に怒りっぽい人がいただろうか? ローラ・ブッシュも思ったことを口にしていたのに、ミシェルだけ非難される」と、黒人女性向け雑誌「エッセンス」の元