世界の核弾頭の数は、アメリカとロシアが保有数を減らしたことで、全体でも去年に比べて少なくなった一方、軍備の増強を進める中国は、NPT=核拡散防止条約に加盟する核保有国の中で唯一、増やしたという分析が明らかにされました。 これは、世界の軍事情勢を分析しているスウェーデンのストックホルム国際平和研究所が3日に発表した年鑑の中で明らかにしたものです。 それによりますと、アメリカやロシアなどNPTに加盟する5つの核保有国に、NPTに加盟していないインドとパキスタン、イスラエルを加えた世界8か国の核弾頭の数は、ことし1月現在、去年よりもおよそ10%少ない17200発余りとなっています。 これは、主にアメリカとロシアが核軍縮条約「新START条約」に基づき、戦略核弾頭を減少させたり、老朽化した核弾頭を処分したためです。 その一方、軍備の増強を進める中国は、NPT加盟の5つの核保有国の中で唯一、核弾頭を