18世紀のロンドン めずらしい短調の曲 ハイドンのシンフォニー『ザロモン・セット(ロンドン・セット)』の3曲目は、『交響曲 第95番 ハ短調』です。 ロンドン・セット12曲の中で、唯一の短調の曲になります。 ひとことで言えば、短調(マイナー)は悲しい曲、長調(メジャー)は楽しい曲、ということになります。もちろん、あくまでも第一印象のようなものではありますが。 バロックの作曲家は多く短調の曲を作りました。バッハのフランス組曲は6曲中3曲、イギリス組曲は6曲中4曲が短調です。ヘンデルのコンチェルト・グロッソ(合奏協奏曲)作品6も、12曲中6曲が短調。 それが、古典派になると〝短調率〟がなぜかグッと減ります。 ハイドンのパリ・セット6曲でも短調は1曲ですし、全シンフォニー104曲中、11曲です。 モーツァルトに至ってはさらに少なく、シンフォニー41曲中、2曲しかありません。(モーツァルトの作なの
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