赤坂の虎屋に和菓子の資料が保管される「虎屋文庫」があること、知っていた? 和菓子文化の伝承を目的として1973年に創設されたこの資料室では、虎屋ギャラリーで関東と関西の和菓子を比べる「和菓子の東西」や、江戸時代の旅人が各地で食べた菓子を紹介する「和菓子で楽しむ道中日記」など、和菓子にまつわる企画展を開催してきた。 この虎屋ギャラリーがビルの建て替えのため、約3年間の休館に入るとのこと。その前に、2015年5月20日から6月16日まで、これまでの展示をまとめた大回顧展「虎屋文庫のお菓子な展示77」が開催される。これまで開催してきた全77回の展示会を振り返る内容で、菓子や展示案内状などを展示するとともに、失敗談や裏話などもたくさん紹介されるそう。 これまでの展示会で力を入れてきたテーマの1つが、“歴史上の人物と和菓子”。今回は、琳派の代表的な画家、尾形光琳が虎屋に注文したという10種類の和菓子