江戸時代の測量家、伊能忠敬(1745~1818年)の地図作りを、各地で支えた人々の子孫探しを民間の研究グループが呼び掛けたところ、「先祖が測量を案内した」など北海道から九州にわたる情報が1週間足らずで約60件寄せられたことが20日、分かった。 調査を進める「伊能忠敬研究会」が記録との照合を急いでいる。渡辺一郎名誉代表は「あちこちの伊能の言い伝えや記録をまとめ、没後200年となる2018年には関係者の子孫交流会を開きたい」と話している。 呼び掛けは15日に開始。伊能の測量日記に登場する約1万2千人のデータベースをネット上に公開したところアクセスが殺到、「伊能が泊まったと聞いていたが証拠がなかった。データベースで先祖の名前を確認でき、よかった」(静岡県の女性)などの連絡が、研究会に相次いだ。古文書や地図が伝えられているとの情報もあった。
岩手県の三陸鉄道は19日、3月末で引退するお座敷列車「さんりくしおかぜ」の車両を、新潟県に拠点を置く鉄道車両製造会社「新潟トランシス」(東京)に譲渡すると発表した。車両はNHK連続テレビ小説「あまちゃん」に登場し、ファンから親しまれていた。4月ごろに有償で引き渡すという。 この車両は1984年の開業と同時に運行を始めた。2002年に畳や掘りごたつ席がある特別車両に改装。13年に放送された「あまちゃん」の撮影に使われ、作中のアイドル「潮騒のメモリーズ」がライブをした車両として知られる。 14年に三陸鉄道が東日本大震災の被害から復旧し全線再開した際、後継車両と交代し、引退する予定だったが、ドラマの反響が大きく延期になっていた。 昨年から作品をイメージして内外装に手を入れ「しおさいのメモリーズ号」として運行し、人気だった。 三陸鉄道の担当者は「あまちゃん放送後は、以前にも増して人気が出て、活躍し
大阪市のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」の運営会社が、沖縄県での新たなテーマパーク計画について撤回を含め検討していることが18日、分かった。親会社の米メディア大手・コムキャストはUSJに集中投資する意向で、新パークの採算性が専門家に疑問視されていることから、撤回に傾いたとみられる。 USJ運営会社のユー・エス・ジェイはこれまで、人気観光スポットの海洋博公園(沖縄県本部町(もとぶちょう))を中心に新パークを検討。投資額は600億円規模を予定していた。 ただ、テーマパークに詳しい石崎祥之・立命館大教授(観光学)が「沖縄に行く観光客がテーマパークを求めているかは疑問。投資回収については懐疑的に見ざるを得ない」と分析するなど、採算性を疑問視する声は多く出ていた。 昨年11月にユー・エス・ジェイを買収したコムキャストも同様で、巨額の投資に見合う集客が見込めないと判断したよう
STAP細胞をめぐる一連の騒動で、理化学研究所元研究員の小保方(おぼかた)晴子氏(32)が所属していた研究室から何者かが胚性幹細胞(ES細胞)を盗んだとされる告発に関連し、兵庫県警が小保方氏から参考人として任意で事情を聴いていたことが17日、捜査関係者への取材で分かった。 著書で小保方氏「仕組まれてる…と感じた」 理研の元研究員の男性が容疑者不詳のまま窃盗罪で告発し、昨年5月14日付で同県警が受理していた。関係者から事情を聴く一環とみられる。 告発状によると、平成26(2014)年4月、STAP細胞の論文不正に関する理研の調査が行われた際、小保方氏が使用していた冷蔵庫から、小保方氏がかつて所属していた研究室の研究員が作ったES細胞が見つかった。何者かが、このES細胞を盗んだ疑いがあるとしている。 理研の調査委員会は同年12月、STAP細胞はES細胞が混入したものとほぼ断定。誰が混入させたの
ハフィントンポストの記者らと意見交換する英国のキャサリン妃 =17日、ロンドンのケンジントン宮殿 Britain's Catherine, Duchess of Cambridge speaks with children from the "Real Truth" video blog that features on the Huffington Post website, at Kensington Palace in London, Britain February 17, 2016. (REUTERS/Chris Jackson)フルスクリーンで見る 閉じる 英国のキャサリン妃は17日、ニュースサイト「ハフィントンポスト」英国版の1日限りの客員編集者を務めた。子供の精神衛生の問題に関して同サイトがこの日始めたキャンペーンに携わり、自ら記事を執筆したほか、専門家らに寄稿を依頼するな
自民党は17日、「北朝鮮核実験・ミサイル問題対策本部」(本部長・谷垣禎一幹事長)などの合同会議を党本部で開き、北朝鮮の事実上の長距離弾道ミサイル発射などを踏まえ強化した政府の独自制裁の内容を了承した。谷垣氏は「拉致、核、ミサイル問題を包括的に解決するため、対話と圧力の原則で北朝鮮の動きを促していく」と強調した。 その後、開いた拉致問題対策本部(本部長・古屋圭司元拉致問題担当相)で、政府側が拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表らに独自制裁の内容を説明した。 独自制裁は「ヒト・モノ・カネ」の流れを制限し、北朝鮮に経済的な打撃を与えることが主眼。主な内容は、拉致再調査に関する日朝合意に伴い2014年に一部解除した制裁を復活させた上で、北朝鮮への送金の原則禁止などを追加した。 日本は06年から独自制裁を科し、輸出入を全面的に禁止するなどの措置が続いている。
米ロサンゼルスで15日に行われた米音楽界最高の栄誉とされる「第58回グラミー賞」の発表・授賞式で、人気女性歌手、テイラー・スウィフトさんが「1989」で最優秀アルバム賞など3冠を獲得した。 最多の11部門でノミネートされていた米ラッパー、ケンドリック・ラマーさんは、最優秀ラップアルバム賞など5冠を達成した。 また、英シンガー・ソングライター、マーク・ロンソンさんと米人気歌手ブルーノ・マーズさんの「アップタウン・ファンク」が最優秀レコード賞を受賞した。 授賞式ではレディー・ガガさんが故デビッド・ボウイさんの追悼パフォーマンスを行い、会場を沸かせた。(ロサンゼルス共同)
おおさか維新の会は15日、宮崎謙介衆院議員(35)=自民、京都3区=の辞職表明に伴い4月に実施される見込みの同区補選に公認候補を擁立する考えを示した。同日、京都市内で党京都府総支部「京都維新の会」と意見交換をした党選対本部長補佐の井上英孝衆院議員が報道陣の取材に答えた。 井上氏は「(京都維新とは)戦うことで意思疎通した。具体名は挙がっていないが、来月早々には候補者を決めたい」と表明。党が実施している公募の中から選ぶ可能性もあるとした上で、「京都維新の会から『この人は』という人があれば推挙してもらいたい」と述べた。 京都3区の補選は宮崎氏の辞任が3月15日までに認められた場合、4月24日に投開票される。前回衆院選で宮崎氏に惜敗した民主党の泉健太衆院議員(比例近畿)が立候補へ意欲をみせているほか、自民、共産も擁立に向けた人選を進めている。
全国最高齢市長で、山口県下松市の井川成正市長(85)は15日の記者会見で、任期満了に伴う4月の市長選(同10日告示、17日投開票)に出馬しない方針を正式に表明した。 引退理由として妻(80)の体調悪化を挙げ「今まで自分を支えてくれた妻を、今度は自分が支えたい」と説明。「昨年から妻の体調が悪化し、引退について考え始めた。市民から続投を求める声も多数いただいているが、一度やめると言った以上、続投はない」と述べた。 後任については「自分の意志を継いでくれるいい人が見つかれば」と話し、候補者探しが難航していると明らかにした。 井川市長は下松市議会議員などを経て、2000年の市長選で現職を破り初当選した。
16日に開港10周年を迎える神戸空港で、神戸市が造成した空港島の企業用地の約9割が売れ残っていることが13日、市への取材で分かった。企業用地の売却収入は、総事業費約3140億円の約7割をまかなう市債約2100億円の償還財源に充てる頼みの綱だった。2年前には航空貨物が撤退、旅客数も伸び悩んでおり、企業進出には依然不利な状況が続いている。 わずか13%…平成25年度を最後に売却進まず 市によると、空港島全272ヘクタールのうち、滑走路といった空港関連用地などを除き、82・8ヘクタールの売却を進めてきた。今年1月末までに売却や賃貸契約を結ぶことができたのはレンタカーやヘリコプター、結婚式場など計8社で、面積は全体の13%にあたる10・8ヘクタール。これまでの賃貸・売却収入は115億円にとどまり、用地売却は平成25年度を最後に進んでいない。 市は当初、借り入れた市債の償還に用地売却収入を充てる計画
チェコ国立博物館は13日までに、オーストリアの音楽家、モーツァルト(1756~91年)とイタリアの作曲家、サリエリ(1750~1825年)が共同で作曲し、長く行方が分からなくなっていた作品が見つかったと明らかにした。チェコ通信が伝えた。 映画「アマデウス」はサリエリがモーツァルトの才能に嫉妬して毒殺したとの説を取り上げたが、発見された作品は2人の音楽家としての交流を示す興味深い史料となりそうだ。国立博物館は16日の記者会見で詳細を発表する。 モーツァルトはウィーンで活躍し、宮廷作曲家となり、オペラや交響曲など600以上の作品を残した。 サリエリはウィーンの宮廷楽長に就任し、ベートーベンやシューベルトらも教えた。(共同)
JR北海道は13日、3月26日開業の北海道新幹線に導入するH5系車両で、新函館北斗-木古内(約35.5キロ)を往復する初めての一般向け試乗会を開いた。新函館北斗駅のホームでは、親子連れの参加者が「かっこいい」と歓声を上げて真新しい車両に乗り込み、一足先に片道12分の新幹線の「旅」を楽しんだ。 同社によると、試乗会は13、14日の2日間で計5回実施。定員の9倍を超える2万8302人の応募者から、抽選で3千人が選ばれた。 函館周辺は小雨が降るあいにくの天気で、車窓の景色は見えにくかったものの、参加者は最高速度の時速260キロを体感。千歳市から両親、祖父と参加した横井花香ちゃん(5)は「新幹線はすごく速くて楽しかった」と顔をほころばせた。 一家5人で参加した横浜市の会社員河野まおりさん(38)は「小さい子どもがいるので新幹線は便利。東京駅から北海道新幹線に乗ってスキーに行きたい」と声を弾ませた。
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