下から上へはね上げられたプラスチック球(右下の白い軌跡)=東京大提供タイミングを合わせて首を振り、ピンセットの先端を球に向ける=東京大提供ピンセットにはさんでキャッチ=東京大提供 空中を飛ぶ米粒ほどの物体を、目にもとまらぬ速さでピンセットを動かして捕まえる高速ロボットシステムを、東京大の石川正俊教授らの研究チームが開発した。チームは「この技術を応用すれば、将来、飛び回るハエを捕まえるロボットをつくれるはず」という。 ピンセットは長さ20センチのステンレス製。高速で開閉できる。実験では、直径6ミリのプラスチック球を秒速約1メートルではね上げた。千分の3秒ごとに位置情報をつかむ独自の高速画像処理技術を使い、空中を飛ぶプラスチック球を15%の確率でつかめた。今後も改良を重ね、成功率のアップをめざす。 工場で部品の組み立てなどをする産業ロボットの性能向上をめざした研究の一環。球の存在を認識し