大阪府警東署の男性警部補(34)が任意で取り調べた30代の男性に暴言を浴びせていたことが明らかになり、大阪区検が警部補について罰金刑とする略式命令を求めた略式起訴に対し、大阪簡裁の西倉亮治裁判官は28日、「相当でない」と判断して正式裁判を開くことを決めた。簡裁が略式命令を求めた検察当局の請求を退けるのは極めて異例だ。 告訴状などによると、男性は9月3日、府内の女性が落とした財布を着服したとする遺失物等横領の疑いで、警部補らから約7時間にわたって勤め先の駐車場の車の中や、東署(大阪市中央区)で取り調べを受けた。 この際、警部補は容疑を否認した男性に「家にもガサ(家宅捜索)かけるぞ」「人生むちゃくちゃにしたる」「手出さへんと思ったら大間違いやぞ」と発言。男性がズボンのポケットの中に入れたICレコーダーで取り調べ内容を録音しているのに気づき、データを消させようとしたとされている。 男性の代