震災の津波に耐えた「奇跡の一本松」=3月、岩手県陸前高田市、森井英二郎撮影 震災の津波に耐えながら、その後枯れた岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」について、市は20日、幹に金属製の心棒を通して立ち姿のまま保存する方針を明らかにした。震災の記憶や復興への決意を伝える象徴として残す。 一本松は高さ約27メートル。いったん倒して幹を五つに輪切りにし、それぞれ芯をくりぬいて防腐処理し、心棒を通す。8月下旬に作業を始め、来年2月末に立て直す。 処理は東京都内の企業が手がける。約1億5千万円かかる見込みで、市は寄付を募っている。18日までに集まったのは約350万円。戸羽太市長は「心の支え、まちづくりの希望の象徴として一本松を残すため、多くの方に参加して欲しい」と話す。 関連リンク「一本松保存しよう」フェイスブックで寄付呼び掛け(7/9)感謝の一本松、ロンドンへ 岩手の子ども、種寄贈(4/4)一本