鯨肉在庫10年前の3倍 調査捕鯨で捕獲され冷蔵保存されているイワシ鯨などの鯨肉=東京都大田区で 二〇一一年の冷凍鯨肉の流通在庫が五千トンを超え、十年前の三倍近くに膨らんだ 反捕鯨団体の抗議を受けて販売をやめるスーパーが増加。ベーコンや缶詰の製造を打ち切る水産会社も続出したことなどが要因だ。 在庫が積み上がれば、鯨の生息状況を目的にした調査捕鯨の見直しを迫られる可能性もある。 (村松権主麿) 輸入を含む鯨肉の年間供給量は〇六年ごろまでは、大部分を占める調査捕鯨の捕獲枠の拡大で増加傾向にあった。 しかし反捕鯨団体「シー・シェパード」などの妨害が活発になったここ数年は年五千トン台で頭打ちだ。 一方、流通在庫の増え方は大きい。一〇年末は約五千三百トンで、十年前の二・七倍に増加。一一年十月末でも約五千四百トンとなっている。 鯨肉の在庫増について、共同船舶の幹部は「国際展開する大手スー