「他社が製造した九州産の商品をうちの工場の2階で中身を詰め替え、川越名物の芋菓子として販売しています。パッケージに記された『製造者』欄にも、うちの会社名が書かれており、長年こうした”偽装表示”が行われてきました」 そう告発するのは、和菓子などの製造販売を手掛けている「くらづくり本舗」の元従業員だ。同社は埼玉県川越市に本社を構え、ホームページ(HP)によれば「創業明治20年の小江戸川越菓匠」と名乗っている。 元従業員によると、詰め替えをした同社の商品は少なくとも、芋チップスの「甘藷先生」と、芋かりんとう「芋あられ」の2商品。同社の芋菓子は、「その名を天下にとどろかせた川越名物『さつまいも』」の菓子であるとHPにも謳われていた。ところが―。 「この商品は宮崎県の菓子製造会社M社から仕入れています。M社では、これら二つの商品をローソンやセブン―イレブンなどにも卸していますが、その商品には、製造所