同調回路で使用するバーアンテナは同調コイルとして働きますが、その名のとおり、アンテナとしても同時に機能します。 この場合、外部アンテナやアースを用いずにゲルマラジオで受信するならば、バーアンテナの数が多いほど、感度が高くなると期待できます。 実際、バーアンテナ4本を使用したカドラのゲルマラジオは、バーアンテナ1本のゲルマラジオより出力電圧が高く、感度も高いと言えます。 当然、「バーアンテナの数をもっと増やせば更に感度が高くなるかも!?」と思ってしまいますよね? 興味本位で、バーアンテナをさらに増やして試作してみましょう。 改めて手持ちの部品箱を確認すると、未開封のバーアンテナPA-63Rを3本発見。 カドラのゲルマラジオで使用した4本も含めて、合計7本で試作します。 公称値が1本360μHだから7本で2520μH。これにFM用ポリバリコン(20pF×2)を組み合わせれば、中波をカバーできま