電源を並列に使用できれば、大きな出力を得たり、一方の電源が故障した時のバックアップとして使ったり、冗長運転などを行うことができます。しかしこのためには並列運転仕様の電源を使うことと、その使用法に注意することが必要です。では注意することとは何か、並列運転する場合の問題点を挙げながら説明したいと思います。並列運転の基本的な問題は次の通りです。 OCP(Over Current Protection)の働くポイントや出力電圧の微妙なのバラツキにより並列運転時の出力バランスが崩れます。このことに起因して、並列用に改造していない電源を並列運転すると、出力設定電圧の大きい電源では定格出力を超えて連続運転される可能性があり、出力設定電圧が低い電源では発信停止してしまう可能性があります。この現象をなくすためにOCPの設定を定格内に変更することや回路にダイオードを入れるなどの対策を行います。