PCやスマホに使われている液晶画面は、バックライトで画面を発光させているため、長時間見ていると目が疲れることが欠点です。こうしたことから、かねてより注目を集めているのが、紙のような質感を持つE Ink電子ペーパーです。 E Ink電子ペーパーは、有名なところではAmazonの読書端末「Kindle」などにも使われ、動作速度なども世代を重ねるたびに改良が加えられています。ただこれまではモノクロがほとんどで、タブレットの代替として使うには限界がありました。 しかし近年、フルカラーのE Inkパネルを搭載したデバイスが登場し、じわじわと普及しつつあります。今回はそのひとつ、Onyx Internationalから新たに登場したカラーE Ink搭載タブレット「BOOX Tab Mini C」を使って、現時点でのカラーE Inkの実用性をチェックします。なお書籍のサンプルには、唐沢なをき氏の「二十一
ボクの大好きなマンガの1つである「ジョジョの奇妙な冒険」の第9部「The JOJOLands」の第1巻が8月18日に発売されました。購入することは確定なのですが、ここで問題になるのが、紙の単行本を買うか、電子書籍版を購入するかです。 基本的には紙派のボクでしたが、最近「U-NEXT」のポイントを利用して電子書籍を購入し始めてからはその便利さの虜になっています。スマホ1つあればどこでも見られる気軽さが何ともいえません。 またU-NEXTに限らず、いろいろなまんがアプリやまんが配信サイトで値引きやポイント還元が行われているのも購入のハードルを下げてくれます。動画広告を視聴することで1話ずつ無料で見られるアプリのように購入すらせずにマンガを楽しめる方法も若年層に浸透しているようですし、お手軽にマンガを楽しめる手段として、電子書籍はかなり優秀という印象です。 一方で紙の単行本の良さは、なんといって
「YATの日」に特報!90年代超人気NHKアニメ『飛べ!イサミ』『YAT安心!宇宙旅行』が四半世紀を経て8月26日(土) 電子コミックスでよみがえる! 【NHK出版コミックス×コンパス】 長谷川裕一デビュー40周年&西川伸司デビュー35周年企画として、90年代超人気NHKアニメ『飛べ!イサミ』と『YAT安心!宇宙旅行』がNHK出版の編集協力のもと、株式会社コンパスから電子コミックスが配信されることになりました。配信開始日は2023年8月26日(土)、両作品とも1~2巻を主要電子書店・アプリで同時配信の予定です。 『飛べ!イサミ』 【あらすじ】 主人公・花丘イサミは小学5年生の少女。大江戸市にある祖父の家にニュースキャスターを務める母親と引っ越してきた。そこでイサミは自分と同じく新選組の子孫という同級生の月影トシ、雪見ソウシらと出会う。三人はイサミの祖父の家の土蔵から、ご先祖が残したという"
大好評発売中『グレートすごかが』著者・長谷川裕一と、西川伸司氏の対談イベントが6月9日に開催決定!『飛べ!イサミ』と『YAT安心!宇宙旅行』両作品の著者のアニバーサリーに合わせて豪華対談が実現!長谷川裕一デビュー40周年&西川伸司デビュー35周年企画として、90年代超人気アニメ『飛べ!イサミ』と『YAT安心!宇宙旅行』のコミック版が、今夏、電子書籍に!それを記念して、トークイベント開催決定! 『グレート合体愛蔵版 すごい科学で守ります!』(NHK出版)刊行記念と『飛べ!イサミ』&『YAT安心!宇宙旅行』電子コミック(NHK出版コミックス×コンパス)配信決定記念として、 長谷川裕一×西川伸司 対談イベント「特撮と、コミカライズと、周年と。」が開催決定! 今回のコミカライズ配信開始決定と、長谷川氏&西川氏のデビューからのアニバーサリーイヤーに際し、佐藤竜雄さん(『飛べ!イサミ』監督)、難波日登
楽天グループ株式会社(以下「楽天」)は、デジタルコミック配信サービス「R-TOON」を今秋以降に提供開始することとなりましたので、お知らせします。 「R-TOON」は、縦読みデジタルコミックのオリジナル作品をはじめとする、様々なデジタルコミックを読むことができるサービスです。本サービスでは作品を毎日1話無料で読める機能および、話単位でコミックを購入できる機能を提供する予定です。 楽天は、パートナー企業として株式会社少年画報社(以下「少年画報社」)、株式会社ストレートエッジ(以下「ストレートエッジ」)、株式会社ニトロプラス(以下「ニトロプラス」)と協力し、縦読みデジタルコミックにおけるオリジナル作品の共同制作を開始しています。これらの共同制作作品は「R-TOON」において配信する予定です。 出版社である少年画報社とは、共同でコミックレーベルを立ち上げ、海外展開も視野に入れ、日本文化と海外ニー
バルス祭りってみなさん聞いたことありますか? 最近、ジブリ作品が若者に観られなくなっているのでは、という記事を読んだので、どうかなと思ったのですが。 これは『天空の城ラピュタ』という作品のクライマックスに出てくる「バルス」という合言葉を叫ぶタイミングでTwitterでも「バルス」と書き込むというもので、調べると2011年に当時のツイート量の世界新記録を叩き出しているようです。 それ以降、金曜ロードショーで放送されるたびに「バルス祭り」というかたちで盛り上がりました。2022年8月にもこのバルス祭りが実施されましたが、サーバーも落ちずに保ったということで、Twitter Japanは「今回も耐えられた」とツイートしています。 このバルス祭りの動きを見ながら私は『「ラピュタ」なんか、みんなもう何十回も見てるじゃん』と思っていたのですが、同じタイミングで体験する、そして共有するということがすごく
第1回はこちら マンガをデジタル配信する強みは「試行回数を増やせる」こと 前回に引き続き、「少年ジャンプ+」編集長・細野修平氏による特別講義をお届けする。今回は、大ヒットを目指すなら紙よりもデジタルのほうが有利だと言える理由、媒体として大きく成長するためのループが回り始めている現状などを語っていただきました。 ◆ 細野 おかげさまで、「少年ジャンプ+」はその後しっかり成長していきました。次は成長のポイントを見ていきたいと思います。 「少年ジャンプ+」は初期から『課金よりもヒットを目指そう』と考えていました。デジタル――今はDXとか言われていますが――の良いところは、見える化しやすいことです。逆に言うと、見える指標を追いかけることになるので、安易にお金儲けに走りがちなのです。 私たちも初期にはLTV(=Life Time Value)、つまりユーザーが入会中にできるだけお金を落としてくれるよ
第2回はこちら 「少年ジャンプ+」はすでに8割超がデジタル原稿 まつもとあつしが担当する大学講義にて2022年に開催された、「少年ジャンプ+」編集長・細野修平氏による特別講義の模様を3回に分けてお届けします。 『SPY×FAMILY』『怪獣8号』『サマータイムレンダ』『タコピーの原罪』――人気作を次々と世に送り出すマンガアプリが誕生した経緯、「週刊少年ジャンプ超え」を目指して練られた戦略、そしてヒットではなく大ヒットを生み出すためのキーワードとは? 昨今、最新回が更新されるたびにSNSでバズるマンガが増えているが、『チェンソーマン 第二部』など「少年ジャンプ+」掲載作品は特にそのイメージが強い ◆ まつもと 講義開始時間まであと数分ですね。……そういえば、「新潟から東京への就職」はまだまだハードルが高く、出版社の雰囲気を肌で感じることも難しい。そこで先日、学生にドラマ版『アオイホノオ』を観
たまに「電子書籍って作家にお金が入らないんでしょ?」って言われる。 よく「電子と紙の本どっちが利益になる?」と聞かれる。 そんなアレで思う事を書いてみます。 【前提】 ※暇な人向け ※これはあくまで「出版社を通したマンガ(商業の単行本)」の話です。 同人の電子書籍(ダウンロード販売)やAmazonのインディーズは違います。 ※全部の会社が『必ず』そうって話じゃないです。違う会社もあります。一例です。 ※出てくる数字もあくまで「解りやすい例」です。実際はもっとゴチャゴチャしてると思う。 【作家の収益になって、買い手にも優しいもの】 ・楽天koboの●円以上■%オフとかの「全書籍対象」のクーポン (~~出版社限定!とかの対象に縛りがあるモノは×) ・全書籍対象のポイントバック企画 全書籍対象クーポンの値引きやポイントバック類は電子書店の負担になるので作家(と出版社)に入るお金は変わりません。
LINEが運営する「LINEリサーチ」は、「マンガを読む頻度や読む方法」について調査を実施した。その結果、「マンガを週1日以上読む」人は30代以下で5割超、マンガを読むときは「電子版を無料で読む」人が全体で6割を超えることが分かった。 普段どのくらいマンガを読んでいるかを聞いてみると、全体で「マンガはまったく読まない」と回答した人は26%、週1日以上読む人の割合は45%となった。 年代別に見てみると、「ほぼ毎日読む」と回答した人は10~30代で3割を超えた。また、「週1日以上読む」人の割合も高く、10~30代ではいずれも5割超となった。 一方、年代が上がるにつれて「マンガはまったく読まない」と解答する人の割合が高くなる傾向がみられた。特に50代では34%、60代になると44%となった。 男女別では、男性は「ほぼ毎日読む」と「マンガはまったく読まない」人の割合が2割を超えた。女性では「マンガ
コロナ禍以降、日本のコミックス市場(紙+電子)は大幅に拡大している。2019年にコミックス全体の売上が4980億円だったのに対して、2020年は6126億円、2021年は6759億円と大きく上昇。かつて紙の漫画だけで売上のピークを記録した1995年の5864億円を超えて、2年連続で過去最高を更新している。 紙の漫画雑誌の売上が低下し、紙のコミックスの売上が前年とほとんど変わらないなか、この拡大を原動力となっているのが電子コミックだ。2021年の電子コミックの売上は、前年比2割増しの4114億円を記録。コミックス市場全体の中で電子コミックの比率は、すでに6割を占めている。 こうした状況の中で、「少年ジャンプ+」のようにWeb発で新たなヒット作を生み出すメディアも登場している。さらに、これまでの漫画メディアとは文脈が異なるところから登場して人気を集めているのが、スマートフォンで閲覧する形式の漫
《この記事は約 2 分で読めます(1分で600字計算)》 公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所は7月25日、2022年上半期(1月から6月累計)の書籍・雑誌分野別動向と電子出版市場調査結果を『出版月報』7月号で発表した。紙+電子の出版市場は8334億円で、前年同期比3.5%減。うち電子出版市場は2373億円同8.5%増と、伸びが鈍化している。 紙 紙の出版物推定販売金額は5961億円(同7.5%減)で、3期ぶりの減少傾向となっている。なお、出版科学研究所推計の紙の出版物販売額は取次ルートのみで、直販や書店との直接取引は含まれない。 書籍 紙の出版物のうち、書籍は3526億円(同4.3%減)。文芸、ビジネス、文庫本、新書、学参など主要ジャンルがいずれも前年割れとなり、これまで好調だった児童書も約3%減少している。 雑誌 また、雑誌は2434億円(同11.8%減)。雑誌のうち月刊誌(コミッ
2018年ごろ、世間を大いに騒がし、その後の法改正に大きな影響を与えた「漫画村」事件。まだ3年前の話なので記憶も新しいところだが、21年6月2日、福岡地裁にて元運営者に対する判決が出た。著作権法違反と組織犯罪処罰法違反の罪で、執行猶予なしの懲役3年、罰金1000万円、追徴金約6257万円だという。 被告が逮捕・起訴されたのが19年だったので、地裁の判決まで2年間かかったことになる。被告らが期日までに抗告しなかったため、刑が確定した。 ただしこれは刑事訴訟である。損害賠償などに関しては、これからまた別に民事で争っていくことになる。当時の試算では被害総額が3000億円相当とされていたので、損害賠償額も到底個人では払えない額に膨れ上がるかもしれない。懲役こそ3年に過ぎないが、塀から出た後に本当の地獄が待っている。 これだけ重い刑罰が課せられれば、模倣犯に対する抑止効果もあるように思える。しかし今
パラパラと雑誌を読んでいると、1つのグラフが目を引きました。マンガアプリの上位5社のユーザー数を比較した図です(日経BP『日経エンタテインメント!』2021年7月号、93頁より引用)。 「LINEマンガ(LINE)」が615万人(前年比123.5%)、「ピッコマ(Kakao Japan)」が511万人(同168.6%)の2強が他マンガアプリを圧倒しています。 3-5位は「少年ジャンプ+(集英社)」が229万人、「マンガワン(小学館)」が182万人、「マガポケ(講談社)」が181万人と、いわゆる3大出版社が並びます。 不思議に思ったのは、2強の着実なユーザー数の伸びに比べて、3大出版社の伸びが鈍化していたことでした。なぜでしょうか? マンガアプリは2種類ある 国内には100超のマンガアプリがあります。3大出版社は上記のアプリだけを提供しているわけではありません。つまり、鈍化の理由は「3大出版
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