大手商社の「伊藤忠商事」は、新興国での食品事業を拡大するため、アメリカの食品大手「ドール・フード・カンパニー」から、缶詰や果汁飲料の事業などを、日本円にしておよそ1300億円で買収することを正式に発表しました。 発表によりますと、伊藤忠商事が買収するのは、アメリカのドール・フード・カンパニーの事業のうち果物の缶詰や果汁飲料の事業と、アジアでのバナナやパイナップルなどの果物の生産、販売事業です。 買収額は、およそ17億ドル(日本円にしておよそ1300億円)で、伊藤忠は、ことし11月にこれらの事業を運営する新たな会社を国内に設立します。 ドールは、パイナップルの缶詰の生産で北米でおよそ60%のシェアを持ち、フィリピンなどで大規模な農場を運営しています。 伊藤忠は、ドールの世界的なブランド力や生産・販売拠点を活用して、今後、果物やジュースなどの需要の増加が見込まれるアジアなどの新興国で、販売の拡