コスパ、タイパの次は「スペースパフォーマンス(スペパ)」が来る――? マンションの面積は10年前に比べて約1割小さくなったとされる。一方、値上げラッシュ対策の買いだめは自宅スペースを圧迫。テレワークで在宅時間が伸びた消費者にとって、スペパの高さは価値だ。空間の使い方を見直すことで時間やお金の効率まで高まることもある。スペパ志向の消費を追った。 都内在住の会社員、岡真也さん(28)はキャンプ用品を家の中で使っている。20平方メートルのワンルームへ引っ越したのを機に、限られたスペースで快適な暮らしを追求してきた。以前は30平方メートルの部屋で暮らしていたが、「今のほうがすっきりしていて暮らしやすい」。 居室は整頓されていて狭さは感じにくい。家具らしいものは仕事用のデスクと椅子、ベッド、財布などの小物を置く収納棚のみ。映画をみてくつろぎたい時はサイドテーブルとアウトドアチェアを広げ、寒い時期に使