しかしながら、関東管区行政評価局が平成26年度に発表した「無電柱化対策に関する調査 結果報告書」によりますと、東京都には約110万本もの電柱が林立しています。一方UKPN(United Kingdom Power Networks:東イングランド地域の配電事業者)の資料によりますと、ロンドン地域の地中線の総延長が36,914㎞に対して架空線の総延長はたったの19㎞しかありません。無電柱化率でいうと99.9%にも上ります。一体この差は何なのでしょうか。 問いに対する一般的な答え よく言われる答えは「第二次世界大戦後の復興を行う際に、イギリスは街を元通りにしようとしたのに対して、日本は敗戦国で貧しく、電力の急激な需要に対応できるように安価な架空線を選択した。」というものです。 戦争の爪痕がなかった国などない 確かにその通りです。日本は架空線を選択したまま、次第に「慣れ」という形で架空線への問題
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