2016 - 07 - 20 85歳で異世界召喚 時代の流れはあっという間だ。 布団から見上げた景色も裸電球からLEDへと変化しとる。 煌々と照らすLEDの光が、次第にかすんで見えてきた。 ようやくだ。 おばあさんが亡くなって10数年、わしはこの時をずっと待ち望んでいた。 柔らかな光に包まれ、記憶が走馬灯のように思い出される。 年金でモンストに課金したりしてしまったが、良き人生じゃった…。 わしはそっと目を閉じた。 やっとおばあさんの元へいけると思ったのに。 ドンドンッ。 強制的に現実へ引き戻される。 ドンドンッ。 「…様、目を覚ましてください!…様!」 またデイサービスのやつらじゃ。生存確認の見回りにでもきたのだろう。 わしは死んどる!おこさんでくれ! それにしても今日は一段と激しい起こしかたじゃな。 老人は優しく揺すらんとすぐに骨が折れてしまうというのに。 ドンドンッ。 「イタイ!イタ
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