北海道での囚人労働は道路開削、炭鉱や硫黄採取などでも行われ、そのたびに多数の犠牲者を出していました。 「囚人は果たして二重の刑罰を科されるべきか」と、国会で追及されるに及びついに明治27年廃止されたのです。 しかし、この囚人労働の歴史はその後も『タコ部屋労働』に引き継がれ、内地(本州)で食いつめた労働者や外国人を 巻き込み大正、昭和へと押し進められるのです。 当地で何が行われていたか、今でもみな沈黙を通します。そして真実を知る方も亡くなってゆきます。 時代時代で誰もが正しさを求めて懸命に生きてきましたが、今から見ると命として悲しい史実があることも事実です。 このような歴史観を持った上で、地域振興や観光施策を正しく認識して行わないとイケナイと思っています。