タヌキを超える性的置物こと、招き猫 京都に、日本文化を共同研究する施設「国際日本文化研究センター」(通称、日文研)があります。2019年から所長を務める井上章一先生にお話をうかがいました。 –最初に、なぜ日本ではタヌキ=金玉なのでしょうか? 井上先生:私がこうじゃないかと思っている説をお話します。江戸時代、金を精錬するために、溶かした金属に風を送るためのふいご(鞴、吹子)という道具があり、これにタヌキの皮が使いやすく「タヌキの金袋」という言葉が生まれ、転じて「タヌキの金玉はよく伸びる」となったのではないかという説です。 –タヌキのような動物の置物でも、招き猫などには金玉はありませんよね? 井上先生:信楽焼のタヌキだけでなく、招き猫、ダルマ、福助人形なども、根っこには生殖器崇拝があると思うんですね。猫は床に落ちてもすぐ起き上がることから、勃起力の象徴とされています。これは、関東の養蚕家の間で
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