先日、東京にて12回目の鑑賞をしながら、ふと頭の端に浮かんだのが「気付き」というキーワード。このキーワードが本作品においてどれほどの意味を持つのか。まずは、劇中描写をピックアップすることで検証したいと思います。 キャラクターたちの「気付き」 劇中ではキャラクターたちが「ちょっとしたことに気付かない」描写がそこかしこに出てきます。 自分のスーツケースがベルトコンベアーの脇に置かれていることに気付かなかった(澪) タクシーの開閉ドアの位置に気付かない(唯) タクシーの後ろ向き座席にシートベルトがないことに気付かない(唯) カバンにしまったはずのカメラの在処に気付かない(唯) 店から出た後も寿司屋の法被を着ていることに気付かない(唯) 寿司屋の前で遭遇したラブ・クライシス(=友達)に気付かない(律) 寿司屋の入り口にラブ・クライシスの告知ポスターが張ってあることに気付かなかった(全員) 父親から