米国で広がったとされる「静かな退職」(Quiet Quitting)という言葉を耳にする機会が、日本でも徐々に増えてきました。しかし、その受け止め方には賛否両論が見られます。 【画像】静かな退職をめぐる状態は大きく4つのタイプに分類できる(筆者作成) 実際に辞めるわけではなく、必要最低限の仕事だけこなしてそれ以上は頑張らず、心の中で職場に対して距離を置く静かな退職。言葉としては新しい表現ではあるものの、仕事を人生の中心に据える価値観とは一線を画したスタンスを選択する働き手は、近年になって突然現れたわけではなくずっと以前からいました。 ただ、職場は基本的に仕事に対して前向きであることを求めます。後ろ向きな人がいると、職場の士気が下がったり雰囲気が悪化したりしかねません。 「24時間戦えますか」という強烈なキャッチコピーが流行語になった猛烈サラリーマン時代と対極に位置する静かな退職。そんなスタ