新型コロナの爆発的な再拡大で、米国の死者数は11月末に27万人を超え、感染者は1360万人強となりました。1日当たりの新規感染者は9月時点で3万~5万人前後でしたが、11月半ばからは15万人以上の日が多くなっています。(ウェブサイト「Worldometer」) 私が暮らすロサンゼルス郡でも夜間外出が禁止されるなど、カリフォルニア州で最も厳しい措置が再開しました。しかしそんな緊急事態の中でも、米国にはいまだ「マスク不要論」を唱える人々がいます。 今回、私が指摘したいのは、彼らへの批判ではなく、米国社会に長く横たわってきた「政府への不信」です。 共和党支持者の政府不信 ロサンゼルス・タイムズ紙(11月24日付)によると、カリフォルニア州では主に共和党支持者の間で、国や州の対策を信じず、コロナ被害を軽視する人が増えているとわかりました。例えば今年7月の調査では、共和党支持者の約3分の1が「自分や