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ブックマーク / mb101bold.cocolog-nifty.com (8)

  • Perfume、トライアングル、直角二等辺三角形 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    トリオという形式が気になります。ちょっと執着を持っていたりもします。だから、キャンディーズも気になるし、今をときめくPerfumeも気になります。 ジャズピアニストに、ビル・エバンスという人がいます。彼がジャズシーンにデビューした頃は、ハードバップ全盛。例えばピアノトリオでは、パド・パウエル・トリオ。超絶的な技能と音楽性を持つ天才ピアニストであるバドが頂点に君臨し、バックのリズム隊(ベース、ドラム)が支えるという構造。二等辺三角形ですね。 ビル・エバンスというピアニストは、この二等辺三角形を壊しました。 インタープレイ。ピアノ、ベース、ドラムが対等。ドラムがリズムを刻み、ベースが和音のルート音をなぞらなくても、3者が対等であるならば、ポン、と音が出た瞬間に、和音やリズムなど、音楽を構成するものすべてが共有されているはずで、その音楽空間の中で必要な音はその瞬間に決定されている、という考え方で

    Perfume、トライアングル、直角二等辺三角形 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
  • ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    ●1989年(平成元年) 1月7日、昭和天皇が崩御。翌8日より元号が変わり、昭和64年から平成元年となる。前年9月の昭和天皇の吐血報道以降、テレビはバラエティー番組を中心に自粛ムードが広がる。危篤報道から崩御、その翌日まで、テレビは報道特別番組一色となり民放はCMの放映を自粛した。日の広告費は初めて5兆円を突破する。バブル景気の中、国内消費は極めて堅調だった。リクルート事件の影響等で国内の政局は不安定で、竹下登、宇野祐介、海部俊樹と総理大臣が三度も変わっている。 この頃の世相を象徴する広告は、三共の滋養強壮剤「リゲイン」のCM、『24時間タタカエマスカ?』だろう。俳優の時任三郎が歌うコマーシャルソングが大流行した。歌詞は〈黄色と黒は勇気の印。24時間タタカエマスカ? リゲイン、リゲイン、僕らのリゲイン。アタッシュケースに勇気の印。遥か世界でタタカエマスカ? ビジネスマン、ビジネスマン、ジ

    ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
  • 写研フォントを使わなくなって、もうずいぶんたちます。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    新しいパソコン(MacBookの黒)を買って、気づいたことがあります。お粗末な気づきでここに書くのもか っこわるい話なんですが、ブログのフォントは見る側のブラウザやパソコンにある程度依存するんですよね。たとえば、当ブログだと、Safari(左)とFireFox(中)とOpera(右)では違います。微妙な違いですが、クリックすると拡大画面が出ますので比較してみてください。閲覧する方が設定を変えることで好きなフォントで表示させることも可能ですが、発信側ではコントロールできにくいようです。 広告について言えば、広告デザインの基は文字組であると言っても過言ではないくらい、フォントをコントロールする傾向があって、例えば、フォントの選択、字間、行間の設定から始まって、ひと文字ひと文字のプロポーションを考えて、精密に組んでいきます。 昔だと、写植を打って、それをひと文字ずつカッターナイフで切ってバラし

    写研フォントを使わなくなって、もうずいぶんたちます。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
  • タレント広告はなぜなくならないのか(1) - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    と言われ続けて早や20年。いまだテレビではタレント広告が大盛況です。日の広告をくさすとき、いつも「タレント広告ばっかりじゃないか」なんて言われます。ブランドやアイデアを標榜する広告人は、いつも「だって、タレント広告にはアイデアないじゃない。それじゃブランドなんかつくれないよね。」と言います。 まあ、こんなタイトルをつけるくらいだから、私自身もあまりタレント広告のこと、よくは思っていない証拠でもあるんですが(タレント広告は、いろいろめんどくさいしね)、でも、タレント広告はアイデアがなくて、ブランドがつくれないというのは当なのか。今回は、そのことについて考えてみたいと思います。 *     *     *     * ■タレント広告にはアイデアがない? 私の印象では、タレント広告は無意味ではなくて、むしろ有効。そんな気がします。なにせ、てっとり早い。テレビCMを中心とするマスプロモーション

    タレント広告はなぜなくならないのか(1) - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
  • タレント広告はなぜなくならないのか(2) - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    外資系広告会社のクリエイターというポジションは、日の広告業界という内部と、欧米を中心とする世界の広告業界という外部をつなぐ境界のような位置にあります。内部であって外部でもあり、内部のようで内部でもなく、外部であって外部でもない場所からは、もしかすると内部や外部からは見えない風景が見えるのかもしれないという思いから「広告のしくみ」というお題目で、いろいろな論考を書いています。 ココログのカテゴリーは、クリックすると、カテゴリー内のすべてのエントリが新しい日付順に表示されるので、少々うっとうしいですが、このエントリに興味を持った方は、「広告のしくみ」カテゴリーの他のエントリもどうぞ。あと、今までに書いた広告関連のエントリは「広告の話」カテゴリーにもあります。但し、これも上記と同じで少しうっとうしいかもです。このへん、なんとかならないかなあ。やっぱり、手動で目次をつくる以外に手はないのでしょう

    タレント広告はなぜなくならないのか(2) - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
  • 結局、いま言われている「広告の終焉」論を突き詰めると、メディアや手法の問題ではなく、表現の問題に行き着くのではないかなあ、と思うんですよね。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    結局、いま言われている「広告の終焉」論を突き詰めると、メディアや手法の問題ではなく、表現の問題に行き着くのではないかなあ、と思うんですよね。 日経BPオンラインに興味深い記事が出ていました。けっこう話題になった記事ですので、もうお読みの方はいらっしゃるかと思います。執筆されたのは、キシリトールという素材を世に広めたことで知られるPRマンの藤田さんです。大まかな要約で言えば、CGMなどの普及したWeb2.0時代において、もはや従来の広告手法は効かなくなっている、みたいなことですね。詳しくは、ぜひ記事をお読みください。 「楽しいテレビ広告ありがとう。でも商品は買わないよ」藤田康人 その記事に対して、「知人という気安さから」あえて異論、というカタチで、従来の広告手法に対してブランディングという観点からの再評価についての記事を書かれたのは、日の大手広告代理店CMプランナーからネットエージェンシー

    結局、いま言われている「広告の終焉」論を突き詰めると、メディアや手法の問題ではなく、表現の問題に行き着くのではないかなあ、と思うんですよね。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
  • 広告的、ウェブ的 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    これはいろいろと誤解を招きやすい概念だと思うので、この広告的、ウェブ的という概念を思いつくきっかけから書きたいと思います。それと、あらかじめ言っておきますが、長いです。でも、ひとつ読んでやるか、という方は、少々のお時間おつきあい願います。では、始めますね。 私が広告を制作する際に重視することのひとつにメディアがあります。テレビ、新聞、パンフレット、ウェブ。その他にも多種多様なメディアがありますよね。そのメディアを大きく分けると、大雑把に2つに分けることができます。 それは、受動メディアと能動メディアです。受動メディアはテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、交通、ウェブのバナーなど。つまり、人が他のことを考えていても目や耳に受動的に情報が入ってくるタイプのメディアのこと。能動メディアは、パンフレットやDM、企業ウェブサイト(スペシャルサイト)など。つまり、人が能動的にならなければ目や耳に情報が入ってこ

    広告的、ウェブ的 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
  • 自分会議。今回の議題は「デジタルカメラ」です。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    なんか突然デジタルカメラがほしくなりました。 じつは、私はデジタルカメラを1台も持っていません。随分前にキヤノンのIXY DIGITAL 300という202万画素のカメラを持っていましたが、あまり使いこなせなかったんですよね。旅行に行ったときに風景を何枚か撮ったりしたものの、もっぱら広告カンプ用の写真を撮るために相棒のアートディレクターが撮影みたいなことになってしまって、まるで会社の備品のような状況に。いいカンプはたくさん作れましたが、いっこうに愛機という感じにならず、消化不良気味な使用状況のまま、最後は盗難にあってしまい、私とIXYの付き合いは終わってしまいました。 そんな残念な思い出がデジタルカメラにはあって、以来、デジタルカメラと無縁の生活を送って来たのです。前回のエントリは、ウィルコムのウィンドウズモバイル・スマートフォン、WILLCOM 03のカメラで撮影したもの。まあ、これでも

    自分会議。今回の議題は「デジタルカメラ」です。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
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