ーヒーでも飲んでいけよ」 「ありがとうございます。そうさせてもらいます」 「君は砂糖とクリーム入れる人だったよね。クリーム、動物性と植物性どっちがいい?」 「えっ?」 あるオフィスを訪問したとき、突然投げかけられたこの質問に戸惑った。これまでコーヒー用クリームの違いなんて、粉末と液体でしか意識したことがなかった。 「なんですの、その動物性とか、植物性とかって?」 「クリームにもいろいろあるんだよ」 「自分が普段飲んでるのって、どっちなんでしょうね?」 「コーヒー・スタンドで出されるようなもの使ってる?」 「ええ」 「じゃあ、これで飲んでみな」 ういって持ってきてくれたのは、ポーション・タイプの「クリープ」(森永乳業)。どんなものが出てくるか期待をしただけに、少々拍子抜けした。「クリープ」は幼い頃家庭でも使っていたから、知らないものではない(当時使用していたのは、粉末タ