第5回 Web System Architecture 研究会 (WSA研) の発表資料です。 https://websystemarchitecture.hatenablog.jp/entry/2019/07/30/172650
![エンジニアリング組織アーキテクチャの調査と設計要点に対する考察 / Investigation of engineering organization architecture and consideration of design points](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/413d123e801e51efe554d1f36f2d6a97e1a2fa51/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ffiles.speakerdeck.com%2Fpresentations%2Fd727c2143a0546f9b648106eabd36d5d%2Fslide_0.jpg%3F14452693)
はじめに この記事は設計・アーキテクチャ Advent Calendar 2018の1日目の記事です。 大きなサービスを支えるのは一筋縄では行かず、考えることは多くあります。しかし、ありがたいことに巨大な企業の中にも自社のサーバー構成やそれを支えるツールを公開している企業があります。 この記事では、彼らの叡智に触れるため、有名企業の事例を取り上げ要約をします。 各事例には元記事へのリンクを書いているので、興味があればリンク先も覗いてみてください。 ※新しいものばかりではないので、古くなっていたり既に別の方法に移行している可能性があることに注意してください。 LINE: 25k/secのスパイクをさばくアーキテクチャ 元記事: 25K request/secをさばいた「LINEのお年玉」のアーキテクチャの裏側 最初に紹介するのは、LINEが2018年に実施した、「LINEのお年玉」というイベ
TL;DR 分散システムにおいてキューを導入する場合、本当にキューが必要なのか再考すべき。そこが地獄の入り口だから。 システムの抽象 コンピュータの世界は、本来は0と1の信号の羅列が飛び交う無機質なものである。でも人類は信号だけですべてを語らず、様々な喩えを定義してきた。それはデスクトップ・ウィンドウ・マウスカーソルといったグラフィカルな表現に留まらず、パケットやカプセル化といった用語にロック・キュー・リスト・木などのアルゴリズムやデータ構造の世界にも自然に溶け込んでいる。これらはすべて人間の理解を助けるための喩え話に過ぎず、この喩えこそが人間のより直感的な理解をもたらす一方で、発想の制約を生み出してきた。 人間が大きなシステムを作るときも何らかの喩えを用いてシステム全体を整理する。アーキテクチャの「ポンチ絵」を描いて情報共有をするのは企業に勤めていれば経験した人も多いだろう。パワーポイン
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