郡司さんは美大に通っていた学生時代から、部屋に推しのための神棚を設置しており、「うちに来た友達は最初に推しを拝んで、遊び始めていた。私も精神的に救われた」。 卒業後は「祈り 就職」で検索して見つけたはせがわに入社し、昨年末に社内で行われたチャレンジ企画の公募で、推し壇を提案した。 「学生時代の友人に、はせがわの理念は『心の平和と生きる力』なのに、推しの力になることをしていないじゃないかと言われ、推し専用の祭壇を企画した」(郡司さん) 応募した企画を社長など取締役4人の前でプレゼンした際、事務方として同席した経営企画部の福田惇弥さんは「入社以来仏壇とお墓の営業をしてきた自分は、生きている方に祈りを捧げるための商品なんて考えたことがなかった」と衝撃を受けたという。 はせがわの取締役は郡司さんの親世代。「推し活」という言葉を知ってはいたものの、その熱量までは知らず、「息子が持っている女性のフィギ