東京オリンピック・パラリンピックボランティア ~ その始まりから辞退まで ~ 2013年9月に東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定した時、そのボランティアをやることが自分の人生における最後の使命のように感じて心ときめいたのをはっきり覚えている。定年になって退職したら英語を一から学びなおして海外の人たちと交流をする。それがごいさんが50歳の時に決めた第二の人生のゴールだった。だから、ここでボランティアをやることはまさに天命のように感じられたのだ。 2019年秋、晴れてフィールドキャストのメンバーになることができた。ボランティア運営事務局から与えられた英語の研修にも取り組みながら、翌年の本番のことを考えるとワクワク感でいっぱいだった。ところが年が明けて2020年、ご存知のようにコロナウィルスの世界的流行が始まった。日本でも大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」を皮切りにあっという間