日本高校野球連盟は春夏の甲子園大会で延長タイブレーク制を導入する可能性に関し、全加盟校を対象にアンケート調査をしている。選手の健康管理の一環で、回答を踏まえて議論を進める考えだ。9日開幕の第96回全国選手権大会に臨む出場校の監督に見解を聞いた。 タイブレークでは同点の延長十回から、走者を置いた状態で攻撃を始める。決着を促して長い延長戦を避ける手段で、大学や社会人、国際試合で既に導入。高校でも明治神宮大会と国体で実施し、高野連も今年から春秋の地区大会と都道府県大会では採用を認めた。 各監督は、投手を中心とする体調管理の重要性は認める。その上で、八戸学院光星(青森)の仲井宗基監督と春日部共栄(埼玉)の本多利治監督はタイブレーク制について「野球が変わり、面白さも薄れる」と口をそろえる。仲井監督は「甲子園の人気が高いのは、手に汗握る延長戦や死力を尽くす姿に醍醐味(だいごみ)があるから。現状でい