(以下の原稿は、今月配布するプレス民主号外の原稿です。) ◇ ダブルワークの若者 先日、20代の若者が集まる場所に呼ばれました。生活するために、昼はレンタルビデオ店、夜は居酒屋と、ダブルワークをしている人もいました。元々は正社員だったけれど、サービス残業も多く、生活できないくらいに給料が少なすぎた。だから、辞めてフリーターになり、ダブルワークをして、何とか食べているという話でした。 私は、いわゆる「団塊の世代ジュニア」の世代です(1971年〜1974年生まれ)。そこから下の世代は、常に上の世代の方が多い。ポストもなかなか空かない。上の方が層として詰まっていて、構造的に若者は未来に希望を持ちづらいという状況におかれています。 このように私が書くと、「若者を甘やかしすぎる」とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。しかし、「情報通信革命」による世界経済の変化を見ると、今の20代の世代が直面している