暖かくなってから布団を薄くしたにもかかわらず、授業がある日の布団はいつもの二割増しくらいの重さだ。高校生の時は進学した先輩の「一限ブッチww」ツイートはお馴染みの光景だったが、いざ大学生になって見るとそんなことは言っていられない。一限ブッチなんてすると、一瞬のうちに単位が親指を立てながら溶鉱炉にコポコポと沈んでいく。最近見てないけど先輩、大丈夫だろうか。 大学までの所要時間はおよそ一時間で、地下鉄とバスを使う。本当に地下に鉄の塊が走っているのだから正直で分かりやすい言語だなと母国語に感心しながら乗車する。おっと、新幹線はもうだいぶ古いのでそろそろ旧幹線にすべきだ。どうも我々は古くなっても「新」と、意地を張る文化でもあるらしい。 背広を装備した東京の早朝戦士に訊けば、名古谷の通勤ラッシュなんぞガラ空きレベルと言われるに違いない。なんと言ったってまだこちらには車内で薄いパソコンを触るスペースが