最近、新しく執事の手記を入手しました。1940年代に刊行されたようですが、これが今までの執事のイメージが変わるぐらいに視点が違います。彼は公爵家でフットマンも経験しましたし、最終的に執事に落ち着きましたが、その途中で重ねてきたキャリアは異色中の異色です。 家庭内使用人を経験しつつ、ホテルのウェイターやパブの経営、フラット(食事つきの長期滞在ホテルみたいな仮住まいの場所)やクラブでの管理職(スチュワード)、そしてカフェの経営、ホテルのマネジメントまで行うのです。 フットマンや執事の将来的なキャリアとして、他の道筋があるのは知っていましたが、ここまで明確に「お金を稼ぐ」ビジネスに着手した執事は始めてみました。 お金に縁が深いというか、幼い頃に人助けをしてお金を貰い、その後、ホテルの同僚のメイドの進めで賭けた競馬で大もうけし、18ヶ月ぐらい働かず、療養したのに始まり、その二十年後ぐらいでしょうか