山武市出身の歌人で小説家の伊藤左千夫(1864〜1913)をしのび、短歌に親しむことを目的にした第57回左千夫短歌大会(同市主催)が18日、同市殿台の成東文化会館のぎくプラザで開かれた。小中高校生と一般の各部で作品を募集し、今回は過去最多の2987の応募があった。高校生の部ではゴリラの孤独を表現した県立成東高校2年菱木俊輔君(17)の作品が市長賞に輝いた。 「ぼくゴリラ ウホホイウッホ ウホホホホ ウッホホウッホ ウホホホホーイ」 昨年春、千葉市内の動物園でゴリラを見て、「ゴリラも人と同じように孤独なのではないかと感じた」そうで、その孤独感を表現したかったという。ゴリラのイメージを文字で表すなら「ウ」と「ホ」だったので、そのふたつでまとめるようにした。書き始めて30分ほどで完成したという。選者の田井安曇さん(78)は「素手でつかんだ本音を歌っているユニークないい歌だ」と評価する。
博士はどこへ行く ■現状は―4大学で非常勤 年収140万円 塾の講師、図書館の棚卸し、学校の警備員――。いったい、いくつの職業を経験しただろうか。10年余り、年収100万〜150万円で暮らした。大学の教員には、100回以上応募。しかし、なしのつぶてだった。 新田伸也さん(46)が東北大学で理学の博士号を取得したのは96年。それから、長いフリーター生活が続いた。08年春、ようやく、国立の筑波技術大学(茨城県つくば市)の准教授になった。「自分よりはるかに優秀な先輩たちが次々と脱落していくのも見てきた」と振り返る。現在の年収は約750万円。「自分は幸運だった」と実感している。 東京都の男性(41)は02年に一橋大学で法学博士号を取得した。大学教員の公募に30回以上応募したが採用されず、四つの大学で憲法や法学などの非常勤講師をしている。昨年の年収は140万円ほどだったが、「最近では一番高い方」
派遣切りや解雇にあった人々に夕飯の年越し蕎麦を配る「年越し派遣村」のスタッフ=東京・日比谷公園=12月31日午後(撮影・中鉢久美子)(写真:産経新聞) 年末年始にかけて東京・日比谷公園に突然姿を現した「年越し派遣村」。集まった約500人は、一部の新聞やテレビで「企業による派遣切りで職と住まいを失った人ばかり」などと紹介されたが、その“実態”は年が明けるに連れて次第に明らかになってきた。“村民”とは誰だったのか。そして、“村”の運営にはどのような人たちがあたったのか。そこには、ある特定のイデオロギーを持った政治色が潜んでいたことがわかる。 【写真】「年越し派遣村」の炊き出しに並ぶ人たち ■まじめに働こうとしていた人は… 「本当にまじめに働こうとしている人たちが集まっているのか」。総務省の坂本哲志政務官からそんな発言が出たのは仕事始めの1月5日だった。 坂本政務官はその後、謝罪し発言を
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