【わかりあえない夫と暮らして vol.4】 未診断だけれども発達障害が疑われるパートナーとのコミュニケーションに悩んだ女性・イクミさんの体験談。 <前回のあらすじ> 夫と気持ちが通じ合えず疲弊していった結果、重度の気分障害と診断されたイクミさん(30歳)。そして、仮に夫がアスペルガー症候群だった場合、今後も彼は基本的に変わらないと医師に言われる。どうしても一緒にいたいなら、人生を賭ける覚悟が必要だとも。 医師の言葉は、イクミさんが心の奥底で感じているものと重なりました。 イクミさんにとっては悲しく、腹の立つことも、彼にとっては当然で、何の悪気もないということ。彼にとっては面倒で、ひどく疲れることも、イクミさんにとっては当然で、必要があると思っていること。二人を隔てるものは、個々人の価値観の違いというよりも、それぞれが根ざす世界の文化の違いのように思えます。一緒にいるだけで傷つけ合ってしまう