先月、祖母が亡くなりました。89歳でした。 孫の中では私が一番年下なせいか(父が末っ子)、いつも私は「小さい子」扱いで可愛がってもらってました。 「○ちゃん、お腹空いてない?おやつあるよ、羊羹もきんつばもあるよ。ばあちゃんちにあるものなんでもお食べ」 といつも言われていました。和菓子があまり好きでない私は、いつもちょっと困ってました。 ひ孫もいるけれど、晩年に痴呆の症状が出てきていた祖母は、ひ孫のことを私の名で呼んだりしていました。 きっと私のイメージはいつまでもそのように「小さい子」だったのでしょう。 もういよいよ危ないというとき、両親と共に病院になんとか間に合い、祖母と話ができました。 祖母は父に、母に、何度も何度もお礼を言っていました。 けれど、私の顔を見るなり急に動転しだしたのです。 「○ちゃん、お腹空いてない?お腹空いてない?大丈夫?お腹空いてない?」 そればかりを繰り返すように