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霜月騒動から五年の歳月が流れた。 オールマイティー凶悪父子は京都の郊外にいた。 人の多い都は稼ぎは多いが捕まりやすいため、昼間は郊外の森林や船宿に隠れ、夕方から都に出勤するようにしていた。 当然、職場は日替わり、勤務時間・時給などは不定である。 ある日、父子の潜伏する船宿に客が来た。 「ちゃん。誰か来ましたぜ」 「ちゃんに用があるそうですぜい」 光頼と為継は、性格はともかく、体だけは立派な青年に成長していた。 為頼が聞いた。 「まさか、六波羅の回し者ではあるまいな?」 それなら、とっとと逃げなければならない。 「いや。あれは鎌倉武士の言葉遣いじゃねーな」 「公家の使いかもしれねーよ」 為頼が出て行くと、なるほど、こぎれいで目元涼しげな品のよさそうな紳士である。 「浅原為頼はんですか?」 「いかにも」 「これはこれは」 ナゾの紳士は、いきなりうず高くカネを積むと、深々と頭を下げた。 「実は、
その時、数人のガラの悪そうな連中がバラバラ現れると、牢人たちの行く手を阻んだ。 連中の親分が不審そうに牢人に聞いた。 「あんた、ひょっとして、霜月騒動(「2004年9月号 揉事味」参照)の残党じゃなーい?」 牢人は平然と答えた。 「だったらどうする?」 「死んでもらう!」 言うより先に連中の手下どもが切りかかってきた。 「でやー!」 「ヤロー!」 「くたばれー!」 牢人はすばやく刀を抜くと、 じゅば! ばし! どか! 瞬時に迫り寄る手下すべてを切り伏せてしまった。 「ぐわー!」 「やられたぁ!」 「ぴくぴく!」 親分は分が悪くなった。 そこで、汚い手を使った。 少年の一人を捕まえると、その首元に刀を突きつけて牢人を脅迫したのである。 「刀を下ろせ! さあ! 下ろさないとコイツの命はないぞっ!」 牢人は動じなかった。 刀を下ろすどころか、ブンと血のりを振り払うと、その切っ先を親分の鼻先に突き
★ わお! 小泉首相も拝一刀(おがみいっとう)もびっくり!? ~ 鎌倉時代の子連れ刺客・浅原為頼!! 人には誰でも譲れないものがあるであろう。 何が何でも成し遂げたい信念があるであろう。 郵政民営化――。 小泉純一郎首相にとって、これだけは絶対に譲れない信念なのである。 平成四年(1992)十二月、小泉は宮沢喜一改造内閣の郵政相に就任した。 「私の祖父も郵政相を務めていたんだよ」 祖父・小泉又次郎(またじろう)は浜口雄幸内閣で逓信相(ていしんしょう。郵政相の前身)を務めていた(「2002年2月号不況味」参照)。 「それなら郵政省のオキテも、よく御存知ですよね?」 そこで何があったかは知らないが、その時から小泉の信念の炎は燃え上がったのは間違いない。 「国に超巨大財布は不必要だ。郵政省は何が何でも真っ先に民営化すべきだ!」 平成十三年(2001)三月、「神の国発言」などで支持率が一ケタまで急
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