蔵人(蔵人所職員) → 蔵人頭(天皇筆頭秘書官) → 参議(閣僚) → 納言・大臣(偉い人) 実は、私も蔵人だったんです。 じゃあ、将来有望だったのかって? いやいや。みんながみんな納言・大臣まで一直線というわけにはいきません。 私のように親が偉いわけでもなく、学があるわけでもない凡人には、蔵人頭すらなれるはずのない雲上の地位だったのです。 しかも私は蔵人でも将来有望な五位蔵人ではありませんでした。 六位蔵人。つまり、下のほうからようやくここまで昇ってきたノンキャリアでした。 右に蔵人所の構成を紹介しておきます。 これでだいたい私、六位蔵人の立場はお分かりでしょう。 そうです。私はいわゆる中間管理職だったのです。 うるさい上司と怠け者の部下との間で、毎日胃が痛い生活を送っていたのです。 「おい、先日頼んでおいた書類はできた?」 「あ、部下がなかなか動いてくれませんので、進んでおりません」
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