江戸時代の出版業界は大盛況!今も愛読される作品から現代だと物議をかもしそうな作品まで様々誕生しました。江戸時代のベストセラー&ロングセラーを26作品ご紹介します。※更新履歴:2019年9月に5作品を追加し合計26作品にしました。 江戸を代表する版元・蔦屋重三郎の店は本を求めるお客で大にぎわい(『画本東都遊』より/葛飾北斎 画) 庶民の読書熱のウラに貸本屋あり ベストセラー紹介の前に江戸時代の出版事情について。江戸時代前期の1624~44年頃、木版印刷が普及すると商業出版が本格的にスタートし、本が一気に身近になりました。 当初、出版業界の中心は京であり、出版物も仏書や歴史書など硬派なものばかりでしたが、絢爛な文化が花開いた元禄期(1688~1704年)になると、大坂で井原西鶴の『好色一代男』が大ヒット。娯楽作品のヒットは出版革命を起こしました。 さらに江戸時代中期になると江戸でも出版業が本格