女性の美しさを追求し内面まで描き出した美人画の巨匠 1人目 喜多川歌麿(きたがわうたまろ) 歌麿を代表する美人画の傑作 『ビードロを吹く娘』 背景を省略し白雲母(しろうんも)を散りばめてあります(雲母摺〈うんもずり〉)。キラキラして女性の美しさが際立つようですね~。赤と白の市松模様の着物がオシャレ。若い娘さんの初々しい美しさ、みどころ満載です。 恋文をしたためる遊女の幸福感 『松葉楼装ひ 実を通す風情』 先ほどの作品とおなじく雲母摺(うんもずり)の美人画。美しい遊女がしたためているのは恋文でしょうか。女性の表情は「恋する乙女」そのもの。思わず知らずにほころんだ口元が秀逸。 「透け感」が生み出す色気 『青楼遊君合鏡』「丁子屋 雛鶴 雛松」 女性美を追求し続けた歌麿、「透け感」には女性をより美しく、より色っぽく見せる効果があると発見したようで、「透け感」を巧みに取り入れた美人画もたくさんありま