米カリフォルニア州ホーソンで、家庭用蓄電池「テスラ・パワーウオール」を発表する電気自動車(EV)メーカー、テスラ・モーターズのイーロン・マスク最高経営責任者(2015年4月30日撮影)。(c)AFP/David McNew〔AFPBB News〕 シリコンバレーきっての著名起業家、イーロン・マスク氏の財務運営は、同氏肝いりの宇宙ロケットと同じくらい驚異的、革新的にして、「可燃性」が高い。 ハイテク業界の大物のほとんどがそうであるように、イーロン・マスク氏も財務というものを見下している。 カリフォルニアのビジョナリーたちはもっぱら自動運転や宇宙旅行に目を向けており、転換社債やリース会計はウォール街の領分だということだ。だが、当人は認めたがらないかもしれないが、マスク氏は米国一有名な企業家であると同時に、米国一豪胆な資本家にもなった。 同氏は巨額の赤字を出しながらも、わずか10年で440億ドル