ラスキン『ゴシックの本質』翻訳の校正作業を主に進める。 イギリス文化史教科書の資料として未入手だったものを、ロンドン在住のSさんに探し出してもらい、ようやく確認することができた。それはマーガレット・サッチャーのよく知られた「社会などというものはない(there is no such thing as society)」の典拠となっている雑誌インタビューの現物。 イギリスの女性雑誌Woman's Own(直訳すると『女性自身』となるのか)の1987年10月31日号に3ページにわたって掲載されたインタビュー記事。インタビュアーはDouglas Keay(ケイと読むのか)で記事のタイトルは「エイズ、教育、そして2000年!(Aids, Education and the Year 2000!)」。 問題のくだりが出てくるところを、その少し前のあたりから訳文を付して引用しておこう。 So, she