東京・原宿の竹下通りで1日未明、暴走した軽乗用車に通行人8人が相次いではねられ負傷した事件で、殺人未遂容疑で逮捕された職業不詳の日下部(くさかべ)和博容疑者(21)=大阪府=が「死刑制度を多くの国民が支持していることが許せず、たくさんの人を殺したかった」などと述べていることが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は供述内容を慎重に検討するとともに、事件に至る経緯を調べている。 捜査関係者によると、日下部容疑者は逮捕後の調べに対して「死刑制度への報復」と動機を説明し、「死刑制度に反対だった。制度は国民の総意(だと思っている)。だから、なるべく多くの人を狙った」と供述しているという。日下部容疑者は事件後、車を乗り捨てて逃走。身柄を確保された当初は「逃げた後も事件を起こそうと思っていた」などと話し、オウム真理教についても言及したというが、警視庁は教団との関係はないとみている。 日下部容疑者は「明治