日本というのは色々な意味で変な国でもあり成熟もしています。対GDP比の税収は、所得税+消費税で見ると先進国中最低、しかしお金が回ってないかというと、どんな所でも領収書をもらっている人も多くいますし、かなりの額が税額控除されていて、実際にはそれなりにお金は回っているのでしょう。 資本主義経済国家の主な経済活動主体は企業ですが、その企業の生み出す富は、社会か(税金)、資本家か(配当金)、労働者(賃金)にしか分配されません。或いは分配しないで内部留保するという選択肢もあり得ます。日本の場合、労働者分配に偏重しており、資本家や社会にあまり回っていないように見えます。だから税収が少ない。 或いは内部留保が多く、銀行からお金を借りる必要が低くなり、その結果銀行は貸出先に困り、やむを得ず日本国国債を買う。そうすると国は税収が少ない替わりに借金を多くして国の仕事をしていかねばならない訳ですが、あら不思議、
相場や金融についてはもちろん、大切な旧友のこと、大好きなお寿司のこと、嬉しかったこと、切ないこと、腹の立つこと、未来への希望、、、マネックス 松本大(まつもとおおき)がジャンルを問わず綴ります。(毎営業日更新) 「政府の意志」「個人金融資産と国のバランスシート」「個人投資家は賢い」と続いてきた5回シリーズの今日は第四回です。日本の株はこの20年間、世界の株が大きく上昇したのに対して殆ど上昇してないとか、或いはその反射として割安であるとか、よくそう云われます。なぜそうなったのでしょうか?これは端的に云うと、マザーマーケットである日本の投資家が日本株をあまり買わないからです。では前回説明したように、投資に関してとても賢い日本の個人は、どうして株をあまり買わないのでしょうか? 理由は3つあると思います。一つ目は前々回説明したように、政府は大量の資金を個人から借りて使うと云う方針を実行していますか
相場や金融についてはもちろん、大切な旧友のこと、大好きなお寿司のこと、嬉しかったこと、切ないこと、腹の立つこと、未来への希望、、、マネックス 松本大(まつもとおおき)がジャンルを問わず綴ります。(毎営業日更新) 日本の個人投資家はリスクが取れるのか?と外国の人に聞かれます。ちょっと待って下さい。日本の個人ほど自国通貨以外の資産を直接持っている国民を私は知りません。そもそも現代の形に近い「先物」と云うものを史上初めて作ったのは日本の商人(堂島の米市場)と云われています。これはシカゴの先物取引所の展望ルームにある「先物の歴史」にもそう書いてあります。 次に国内に於いては、様々な場面で、日本の個人投資家は投資が下手であるとか、或いは投資のことを良く知らないと云われることがあります。ちょっと待って下さい。日本の個人投資家は、世界的に見ても、国内の機関投資家と較べて見ても、非常に賢い投資家だと思いま
相場や金融についてはもちろん、大切な旧友のこと、大好きなお寿司のこと、嬉しかったこと、切ないこと、腹の立つこと、未来への希望、、、マネックス 松本大(まつもとおおき)がジャンルを問わず綴ります。(毎営業日更新) 今日は5回シリーズの第二回。我が国が現代経済を支えるための金融システムの改革を進めなかった結果(だと私は思っているのですが)、どのようなことになっているかについて書きたいと思います。 資金の出し手(=リスクの取り手)は、ずぅっと掘っていくと個人か財団しかあり得ません。例えば株式で云うと、或る会社の株主は法人か個人か財団であり、その法人が株式会社であればそこには株主がいてそれは法人か個人か財団であり、・・・と最終実質株主を突き詰めていくと、それは全て個人か財団になります。ファンドなどの受益者も同様で、最終的な受益者は個人か財団しかありません。だとすると、マクロ的に考えると、個人金融資
相場や金融についてはもちろん、大切な旧友のこと、大好きなお寿司のこと、嬉しかったこと、切ないこと、腹の立つこと、未来への希望、、、マネックス 松本大(まつもとおおき)がジャンルを問わず綴ります。(毎営業日更新) 今日、証券市場を活性化するにはどうしたらいいかとの質問を受け、それに対して答えた内容があるので、5回に分けてシリーズで御案内したいと思います。 その1は「政府の意志」、その2は「個人金融資産と国のバランスシート」、その3は「日本の個人投資家は賢い」、その4は「日本の株はなぜ安いか」、そして最終回その5は「トレーディングと流動性」です。今日は第一回「政府の意志」です。先ずはこの文章を読んで下さい。 『日本では長きにわたり貯蓄促進が重要な政策目標であった。経済全体として資本不足の時代には、政策的優先度に応じて産業に資金を供給することが金融システムの課題であり、そこで資金仲介の大宗を担っ
DLは私の最初のボスです。正確には大学を卒業して入社した際、東京のTKさんが私にとって最初のオフィス・マネージャーであり、7月にニューヨークに行き研修を受け、12月に現地で配属されたデスクの担当役員がDLであり、最初のボスというとTKさんかDLなのですが、実際の金融・投資銀行の仕事ボスと云うと、やはりこのDLだと認識しています。社会人としての最初の上司がTKさん、プロフェッショナルな仕事の上での最初のボスがDL、と云う整理でしょうか。 このDLから、今日突然電話が掛かってきました。用件は、或る意味でちょっと迷惑を掛けたので、その説明をわざわざ直接私にするために掛けてきたのです。律儀な人です。DLはアイリッシュです。以前に何度か書いたことがありますが、私はアイリッシュの人とは相性がいいのです。私の知っているアイリッシュは、みな信義を大切にする人ばかりです。 DLはかつて私が会社を辞める時も、
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