昔はベンチャー企業家のシンボルマークはカジュアルな服装で既存の勢力や権力と一線を画し、自由で束縛されていない空気というものを大切にしていたと思う。ホリエモンのTシャツスタイルもそのラフさに目をむく大人もいたが、一方であのような服装に対して肯定的な意見も少なくなかったのは間違いない。 ただ最近はホリエモンの有罪や数々のベンチャー企業やベンチャー起業家の不祥事を経て、ベンチャー企業やベンチャー起業家に対する風当たりが強くなってくるに従い、Tシャツスタイルはおろか、ノーネクタイの人も少なくなり、最近では紺の上下のスーツにストライプや無地のネクタイや白いシャツであらわれるベンチャー経営者が急増している。 藤野: 「○○さん、そのネクタイとスーツなんだけど、このクールビズのご時世でその格好というのはなんかの主義や主張があるのかい?」 起業家:「いや、藤野さん。ネクタイとスーツで文句言われることはない