アメリカの債券王ビル・グロース氏が投資レターの中で「株式の死亡宣告書」を書くべき時期が来たとして、業界で話題になっています。株式などの金融資産からはもはやリターンが生まれない、と。 ビル・グロース氏は決していい加減な人物ではなく、非常に尊敬もされているし、深い知識と教養を持った金融マンで、彼の過去の予想は数多く当たってきています。彼の投資レターの読者は多く、非常に影響があるわけです。だから今回の「株式の死亡宣告書」のインパクトは非常に大きく、市場関係者の中ではそれなりに重く受け止められています。 1979年、アメリカの『ビジネスウィーク』誌が「株式の死」という大特集を組みました。ほぼ30年後の今年8月、ビル・グロース氏は同じような「死亡宣告」をすることになったわけです。ところが1979年の「株式の死」特集の後、アメリカの株式市場は大反発しました。今回もそのようなことが起きるのでしょうか?