今シーズンの優勝争いも、やはり最終節にまで持ち込まれた。 横浜FMの“マジック1”で迎えた先週末のJ1第33節、横浜FMはホームで新潟相手にまさかの不覚。さらには広島もホームで湘南に勝利を収め、2連覇の可能性を留めた。これにより、最終節は横浜FMと広島、鹿島が優勝を懸けて争うエピローグを迎えた。 そんな中、長居スタジアムで行われたC大阪対鹿島の上位争いは、日本代表のワントップの座を争う柿谷曜一朗と大迫勇也の活躍に大きな注目を集める一戦となった。しかしこの試合では、今をときめく日本代表の両エースの輝き以上に心を動かすシーンがあった。 C大阪のレヴィー・クルピ監督は、今シーズンでの退任がすでに決定済み。事実上、この日の鹿島戦がホーム最終戦となっていた。クルピ監督といえば、同クラブの攻撃的なスタイルを確立し、香川真司や柿谷といった若手選手を積極的に起用し成長させた張本人である。長居スタジアムには