そういえば、一番最初も武藤と呼んでいたのを思い出す。ユース上がりとは聞いていたが、プレーを見たことはない一人のルーキーであった。 しかし、開幕の柏戦でスタメンの座を掴み、あっという間にぼくの心も掴んでしまった。そして、いつの間にか愛称の「よっち」と呼ぶようになっていた。ユースから見続けているサポーター仲間も多くとても羨ましかった。 それでも、その頃は少し子供扱いしていたところもある。よっち、よっち、よちよち、と。 今はどうなったのかというと、「よっち」と呼ぶこともあるが、どちらかというと「武藤」と呼ぶ方が多くなった。頼りなかったルーキーが、あっという間にエースストライカーになっていたのだ。FC東京は武藤がいないと勝てない武藤頼みのチームになっていた。 1stステージでは、浦和を始めとする強豪には勝ちきれなかったが、最終的には2位でフィニッシュすることが出来た。武藤がいなかったら果たして何位