◇ 1. ラムダ(lambda)式 数式は、単にf(x)と表現されているだけでは、それが関数をあらわしているのか、 あるいは関数値を表しているのか区別がつかない。なぜなら変数のxが仮引数で あればf(x)は関数になり、実引数であれば値の決まった関数値になるからである。 (変数を数学的に束縛変数と自由変数に分けて説明する方法もあるが、ここではプログラミング の世界の仮引数、実引数、局所変数、大域変数などで説明する。) lispではlambda式で関数を定義することができる。 たとえば、(+ x y)のような加算の式において、xとyが仮引数であること明示的に表す にはlambda (x y)と表現すればよい。 そうすると、xとyの加算の関数は全体をカッコでまとめたリスト形式で (lambda (x y) (+ x y)) のように表せる。 この関数に実引数として、1と2を与えるには次