「小さな赤い虫はタカラダニというダニです。タカラダニ類は日本で4属13種が報告されていますが、人家付近で一番多く見られるのはカベアナタカラダニです。北海道から沖縄まで分布しています。コンクリートや岩石、煉瓦など乾いた場所を好み、建物壁面によく見られ、花粉や昆虫を摂食する雑食性のダニです」と言うのは、アース製薬研究部生物研究課の有吉立課長です。 この時期、アース製薬はタカラダニについて問い合わせが増えるそうです。 「毎年、5月になると、小さな赤い虫について問い合わせが集中しますが、5月を過ぎると問い合わせがパタッと止まります」(同社お客様相談室・川人展子次長) タカラダニの問い合わせが5月に集中するのはなぜでしょうか。 「カベアナタカラダニは毎年春先に卵が孵化し、5月になると成ダニが出現します。成ダニは産卵後に死亡し、7月になると死に絶えるので、見られるのは5〜7月の期間限定です」(有吉課長
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