株式投資の鉄則は「安く買って、高く売ること」です。しかし、「言うは易し行うは難し」なのは、経験者ならば誰もが実感していることでしょう。 個別株を購入する際、銘柄の現在の株価が本来の企業価値よりも低い場合、「割安」という投資判断を行うことがあります。しかし、投資信託の場合はどうでしょうか。1つの尺度は「基準価額」ですが、これ自体は「割安・割高」の判断基準にはならないと言われています。 そもそも、基準価額とは何でしょうか。これは投資信託の1万口当たりの値段を表すものです。運用会社によって毎営業日1回算出され、運用実績に応じて上下に変動します。利益を得る方法は株式投資と基本的には同じで、基準価額が値上がりしたところで売却すれば、その差額分が利益となるのです。では、なぜ投資信託を選ぶ際、基準価額だけで「割安か、割高か」を判断できないのでしょうか。その点を、これから解説していきます。 買いが増えても